強化磁器に関する専門用語や、当社のある岐阜県土岐市を産地とする「美濃焼」の歴史など、陶磁器に関する様々な情報をご紹介します。
カオリンを主成分とする粘土の中に蛙の目玉ぐらいの石英、長石の粒子が点在していて、雨降りあとなどに光って見えることから蛙目(ガイロメ)と呼ばれた。可塑性原料として使われたり、釉薬原料としても使用する。
カオリン鉱物のひとつで、Al2O3 2SiO2 2H2Oの組成を持つ陶磁器原料、耐火物原料、製紙原料などの用途。粘土の主要構成鉱物である。
結合水、結晶水ともいい、結晶の中に科学的に結合して含まれている水で、粘土中の化合水は約600℃で水分を放出する。
粘土など可塑性をもつことのできる原料が、可塑性を現すのに必要な水量、または可塑性をもったときの含水量のこと。
外力によって変形され、また形を変えうるが、外力を除いても変形した形で残るような性質。
ガス窯、電気窯、灯油窯等の窯で陶磁器を焼成すること。
岐阜県瑞浪市で採れる長石。福島長石と比べるとシリカが多く含まれるため、やや溶けにくいという性質を持つ。
酸素不足の雰囲気の焼成で、窯内の炭素が釉薬や素地に含まれている金属酸化物を還元させる効果をもたせる焼成法。
陶磁器の着色に使われる着色剤で、金属酸化物を使用し、その呈色反応によって発色させる。
大量生産方式を採っている陶磁器工場などで使われている。回転するロクロに石膏で作られた型をのせ、上下する金コテによって石膏型にのっている杯土を型に密着させることによって成形を行う。石膏型には内型、外型がある。
陶磁器を構成しているもの。または鉱物組成。
雲母鉱物の一種。熱水変質作用によって生成したものをこの名で呼び、ロウ石、陶石、絹雲母鉱床などに多く産する。
中国の宋時代に作られた青磁。竜泉窯、南宋の修内司官窯のものが有名。
カオリンを主成分とする粘土の中に炭化した木片などが混在していることから木節と呼ばれた。微粒子の可塑性の高い粘土で耐火度も高い。
金(Gold)を装飾として焼き付けること。2つの方法があり、金を器物に溶解剤を使って焼き付け、磨いて光沢を出すものと、水金(金の溶液)を使って焼付け、磨きを必要としない方法がある。現在では水金によるものが多い。
シリカの多形のひとつ。石英が高温で変化するか、粘土鉱物を高温焼成した場合生成する。比重が2.33と小さく、熱膨張率が高い。素地中にクリストバライトを生成させ、強度を増した磁器をクリストバライト磁器という。
コバルト化合物を主成分とし、染付の彩料として用いられる。上に釉を掛け、酸化焼成すると藍青色になる。
牛の骨を焼成したもので、ボーンチャイナの原料(リン酸カルシウムが30%以上含有するものをボーンチャイナという)。釉薬原料としても使われる。