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用語集

強化磁器に関する専門用語や、当社のある岐阜県土岐市を産地とする「美濃焼」の歴史など、陶磁器に関する様々な情報をご紹介します。

「あ」行から始まる用語

焙り【あぶり】

焼成の初期の過程。この過程(300℃~600℃)で素地中の結合水の放出、有機物の燃焼、炭酸塩の分解などがあるので、熱の上昇はゆっくり行う必要がある。

アプライト【あぷらいと】

長石と石英を主成分とする、細粒緻密な長石。低火度で焼成する陶器の、素地原料として使用されている。

飴釉【あめゆう】

透明釉に鉄(またはマンガン)を加えたもので、酸化炎で焼成すると飴色に発色する。

  • 英語表記
  • 関連

アルミナ【あるみな】

長石と石英を主成分とする、細粒緻密な長石。低火度で焼成する陶器の、素地原料として使用されている。

  • 英語表記
    Alumina
  • 関連
    ボーキサイト、バイヤー法

鋳込成型【いこみせいけい】

石膏で作られた鋳込型の中に、解膠剤で泥上にした泥漿を流し込み、石膏のもつ吸水性を利用した成形法。曲げ強度試験(素材強度)のための試験片作りはおの方法にて製作される。

  • 英語表記
    Casting
  • 関連
    曲げ強度試験

糸底【いとぞこ】

焼糸じりともいい、器物の底に糸切りの跡が残っているもので、糸切り底ともいう。茶入れなどの底に残されているのをよく見かける。

  • 英語表記
    Itozoko
  • 関連

井戸茶碗【いどちゃわん】

李朝初期に作られたと言われている抹茶碗で、ろくろが強く残っていて、朝顔形をし、竹の節高台、ビワ色釉で底部にカイラギがあるもの。

色釉【いろぐすり】

金属酸化物(コバルト、銅、鉄、マンガン等)をいれ、その呈色反応を利用して発色するように調合された釉薬。

  • 英語表記
    Colored glaze
  • 関連
    呈色反応

インチン【いんちん】

影青と書く。青白磁のこと。透明釉のなかに微量の酸化鉄、珪酸鉄を調合し、還元焼成されてわずかに青く発色したもの。

イングレーズ【いんぐれーず】

施釉焼成された磁器食器の釉薬表面に、主に転写紙に印刷された絵画を転写・貼り付けし、釉薬表面が溶解する温度域(1,200℃くらい)を通すことによって絵具を釉薬層内に含浸させる絵付け法。この絵付け技法を用いれば、釉薬層内に絵具が浸透しているため絵具に含まれている鉛・カドミウムは出ない。

上絵付け【うええつけ】

施釉焼成された陶磁器の上に施された装飾のこと。色鍋島、柿右衛門、九谷など和絵具で加飾され赤松、染錦などといわれるものと、洋絵具を使用するものがある。一般的には洋絵具が用いられている。上絵付け法では絵付け温度が800℃くらいと低く、釉薬層が溶解せずに絵具を焼き付けるだけなので、絵具に含まれる鉛・カドミウムは若干でも発生する。

絵付【えつけ】

陶磁器の釉下または釉上に彩画して装飾すること。染付などは下絵付、釉上に施すものを上絵付けという。

  • 英語表記
    Decoration
  • 関連
    染付

織部【おりべ】

桃山時代の茶人、古田織部の好みにより焼かれたといわれる美濃の陶器で、色釉、文様、形状にモダンで複雑な技巧を凝らしているのが特徴。黒織部、青織部、絵織部などがある。

  • 英語表記
    ORIBE
  • 関連

織部釉【おりべゆう】

透明釉に酸化銅を3~5%加え、酸化焔の高火度により深緑色の発色をする釉薬のこと。