強化磁器に関する専門用語や、当社のある岐阜県土岐市を産地とする「美濃焼」の歴史など、陶磁器に関する様々な情報をご紹介します。
「は」行から始まる用語
剥離【はくり】
焼成されたやきものの釉薬が素地から剥がれる現象。また素地の熱膨張率が釉薬より大きいために、釉薬が剥離する現象。
パイロメーター【ぱいろめーたー】
高温測定用の温度計。白金・白金ロジウム熱電対を窯内に挿入し、熱起電力をミリボルトメーターに接続して温度を測定するもの。
白磁【はくじ】
磁器の一種。カオリンに珪石と長石を混ぜた白色の素地に透明釉を掛け、高温で焼成する。
半磁器【はんじき】
陶器より媒熔剤が多く含有されていて焼締りも進んでいるが、完全に磁器化していない、陶器と磁器の中間のやきもの。
平津長石【ひらつちょうせき】
滋賀県大津市で採れる長石。シリカ分が少なく、長石のなかでも熔けやすく透明度が高い。志野に使われることが多い。
ピンホール【ぴんほーる】
沈積粘土。釉面に起こる欠点の1つで、釉面にピンでついたような穴ができる現象のこと。
風化【ふうか】
岩石が水、空気、炭酸ガスなどによって化学作用を起こし、長石質の岩石などは粘土に変化する。
ぶく【ぶく】
釉や素地の一部がガスの発生で泡になったりふくれ上がったりしたもののことを指す。
英語表記
Blowing blistering
関連
福島長石【ふくしまちょうせき】
現在、最も一般的な長石の一つ。多く用いると艶消し状になる。天目などに使われる。
フリット【ふりっと】
水溶性の原料を難溶性にしたり、釉薬の融点を下げてしかも均質性にするために、釉薬成分の一部または全成分の混合物を溶触して作ったガラス状物質。
フリット釉【ふりっとゆう】
フリットにされた成分を使って調合されている釉薬。
古田織部【ふるたおりべ】
1544~1615年。桃山時代の武将、茶人。徳川秀忠や遠州の茶の指導にあたり、利休亡き後の茶の湯の世界の中心人物であった。また、桃山時代を代表する斬新な意匠の織部焼も、彼の好みによるといわれている。
ペタライト【ぺたらいと】
リチウム長石ともいう。混入すると、土に耐火性が出る。